◆ 【有形無形】ゆうけいむけい |
形があるものと無いもの。視覚的に認識できるものとできないもの。物質的なものと精神的なもの。 |
「有形」とは形があるもの。「無形」とは形がないもの。 |
◆ 【踊躍歓喜】ゆやくかんぎ |
仏教で、おどりあがって、大いに喜ぶこと。信仰を得た際の喜びの表現。 |
仏教語の一つ。「踊躍」は、おどりあがって喜ぶこと。「歓喜」は、非常に喜ぶこと。 |
◆ 【油断大敵】ゆだんたいてき |
油断すれば必ず失敗の元になるから、油断を非常に警戒しなくてはならない。 |
「油断」は灯火の油を断つことから、気をゆるめる意。 |
◆ 【愉快適悦】ゆかいてきえつ |
楽しく心地よいこと。 |
「適悦」は、満足し、喜ぶこと。 |
◆ 【愉快活発】ゆかいかっぱつ |
楽しく生き生きとして、心地のよいこと。気分がよく、元気のあること。 |
「愉快」は、楽しくて気持ちのよいこと。 |
◆ 【悠悠自適】ゆうゆうじてき |
俗世間の諸事にわずらわされず、のんびりと日々を過ごすこと。悠々自適。 |
「自適」は自分の心のままに暮らす意。「優遊自適」「優游自適」とも書く。定年退職後の生活を表現する際などに用いられる。 |
◆ 【悠悠閑適】ゆうゆうかんてき |
ゆったりとして、心静かに楽しく過ごすこと。 |
「悠悠」は、ゆったりとしたようす。「閑適」は、心静に楽しく過ごすこと。「優悠閑適」「優游閑適」とも書く。 |
◆ 【優游涵泳】ゆうゆうかんえい |
ゆったりとした心のままに、じっくりと学問や芸術を深く味わうこと。 |
「優游」はゆったりしていること。伸び伸びとしてこせつかないこと。「涵泳」は水にひたり泳ぐ意で、ひたり味わうこと。「游」は「遊」とも書く。 |
◆ 【悠悠閑閑】ゆうゆうかんかん |
のんきでゆったりとしているさま。のんびりしていること。悠々閑々 |
「悠悠」はあせらずにゆったりとしている様子。「閑閑」は静かで落ち着いていること。似ている意味の言葉を重ねて強調した言葉。「悠悠」は「優優」、「閑閑」は「緩緩」とも書く。 |
◆ 【勇猛無比】ゆうもうむひ |
他に匹敵するものがいないほど、勇ましくて強いこと。たぐいまれな強さ。 |
「勇猛」は、勇気があって何物をも恐れないこと。「無比」は、他に比べるものがないこと。 |
◆ 【勇猛果敢】ゆうもうかかん |
勇ましく強くて、決断力に富むこと。多少の抵抗にも負けず、思い切って物事を行うこと。 |
「勇猛」は、勇ましく猛々しいこと。「果敢」は、決断力に富むこと。 |
◆ 【勇猛精進】ゆうもうしょうじん |
仏教で、勇ましく強い態度で難行を進んで修めること。また、勇気を持って、心ひとすじに物事に打ち込むこと。 |
「勇猛」は、勇気があって、たけだけしいこと。「精進」は、懸命に努力すること。 |
◆ 【有名無実】ゆうめいむじつ |
名ばかりで実質がともなわないこと。 |
「有名」は立派な名前、「無実」は内容がないこと。使われていない法律や制度、存在しているものの活動はしていない組織などのことをいう。 |
◆ 【右文左武】ゆうぶんさぶ |
文武の両道を兼ね備えること。また、文武の両道で天下を治めること。文を尊び、武を重んじる意から。 |
「右文」は文筆を尊ぶこと。「左武」は武を尊ぶこと。「文ぶんを右みぎに武ぶを左ひだりにす」と訓読する。また「左武右文さぶゆうぶん」ともいう。 |
◆ 【優美高妙】ゆうびこうみょう |
みやびやかで美しく、高く優れていること。 |
「優美」は、上品で美しいこと。「高妙」は、立派で優れていること。 |
◆ 【遊惰放蕩】ゆうだほうとう |
あそび怠け、酒色などにふけって品行がおさまらないこと。 |
「遊惰」は、仕事をせずぶらぶらしていること。「放蕩」は、酒色などにふけって品行がおさまらないこと。 |
◆ 【雄大豪壮】ゆうだいごうそう |
雄々おおしくて、規模が大きいさま。また、盛んで立派なさま。 |
「雄大」は雄々しく大きいさま。「豪壮」は大きく立派なさま。 |
◆ 【遊惰放逸】ゆうだほういつ |
勝手気ままにあそび怠けるようす。 |
「遊惰」は、仕事をせずぶらぶらしていること。「放逸」は、勝手気ままに振る舞うこと。 |
◆ 【有職故実】ゆうそくこじつ |
朝廷や公家、武家の古いしきたりや、先例となる事柄。また、それらを研究する学問。 |
「有職」は、職に関する知識のある意。「故実」は、古い事柄。平安時代以降の公家や武家の儀式、法制、作法、服飾などの実例や習慣のこと。 |
◆ 【勇壮活発】ゆうそうかっぱつ |
勇ましく元気さかんなこと。 |
「勇壮」は、勇ましく元気なこと。「活発」は、生き生きとして元気のよいこと。 |
◆ 【融通無碍】ゆうずうむげ |
滞りのないこと。考え方や行動に差別やこだわりのないさまをいう。 |
「融通」は滞りなく通じること。「無碍」は「無礙」とも書き、障害がない意。「融通無礙」とも書く。 |
◆ 【雄心勃勃】ゆうしんぼつぼつ |
勇ましい心が、盛んにわきあがってくるようす。 |
「雄心」は、勇気がある心。「勃勃」は、物事が勢いよくわきあがるようす。 |
◆ 【優勝劣敗】ゆうしょうれっぱい |
能力のまさっているものが勝ち、劣るものが負ける。強者、適格者が栄えていくこと。 |
勝つものが優れ(優勝)、敗れるものが劣る(劣敗)という対義語の組み合わせなら成る四字熟語。 |
◆ 【幽愁暗恨】ゆうしゅうあんこん |
人知れぬ深い憂いや恨み。 |
「幽愁」は人知れぬ深い憂い。「暗恨」は人知れぬ恨み。「暗」は「闇」とも書く。 |
◆ 【幽趣佳境】ゆうしゅかきょう |
奥ゆかしい趣や味わい深い境地。 |
「幽趣」は、奥ゆかしい風情。「佳境」は、景色の良い所。興味深いところ。 |
◆ 【優柔不断】ゆうじゅうふだん |
ぐずぐずしていて決断の遅いこと。決断力に乏しいこと。 |
「優柔」ははっきりとしないこと、「不断」はどうするか決めることができないこと。 |
◆ 【有終之美】ゆうしゅうのび |
物事を最後まで、立派に成し遂げること。物事を成し遂げ、成果を上げること。 |
「有終」は、終わりを全うする意。 |
◆ 【有終完美】ゆうしゅうかんび |
何事も終わりが肝心であること。最後まで物事を立派にやり遂げること。 |
「有終」は、「終わり有り」で、終わりを全うすること。 |
◆ 【幽寂閑雅/幽寂間雅】ゆうじゃくかんが |
もの静かで風雅な趣のあること。 |
「幽寂」「静寂」は、ひっそりとしていて静かなこと。「閑雅」は、静でみやびやかな趣のあること。[ゆうせきかんが」とも読む。 |
◆ 【雄材大略】ゆうざいたいりゃく |
雄々しい才能と遠大な計画。大きな事業を推進するのにふさわしい才能をいう。 |
「材」は才能、能力、「略」は計画、はかりごとの意。「ゆうさいたいりゃく」とも読む。 |
◆ 【有厚無厚】ゆうこうむこう |
不合理なことをこじつけによって正当化しようとすること。詭弁(きべん)のこと。 |
極端に厚いものは、そのものが厚いとか薄いとかいうことができないから、厚いも薄いも同じもので、もともとは、厚さという概念などないのだという詭弁。 |
◆ 【有口無行】ゆうこうむこう |
口先からの出まかせばかりで、実行が伴わないこと。 |
「有口」は口ばかりが達者なこと。「無行」は行動しないこと。やかましいこと。「無行」は実行がないこと。 |
◆ 【雄健蒼勁】ゆうけんそうけい |
勢いが盛んで力強いこと。詩文書画などにおいて、そのできばえがすぐれていて、力強いこと。 |
「雄健」は、力強く勢いがあること |
◆ 【邑犬群吠】ゆうけんぐんばい |
小人しょうじんがこぞって集まり、人のうわさなどを盛んに言い合うことの形容。また、小人が多く賢人を非難するたとえ。 |
村里にすむ犬が群がって吠ほえるという意から。「邑」は村里のこと。「群吠」は群がって吠える意。「吠」は「べい」とも読む。 |
◆ 【有言実行】ゆうげんじっこう |
言ったことは必ず実行すること。 |
「不言実行」をもじって作られた四字熟語。「有言」は口に出して言うこと、「実行」は実際に行動すること。 |
◆ 【勇気凛凛】ゆうきりんりん |
勇ましい気力が、きっぱりと現れているようす。失敗や危険を恐れず、勇ましい気力で、物事に立ち向かっていこうとするようす。 |
「勇気」は、物事を恐れぬ、勇ましい気力。「凛凛」「凛然」は、りりしいようす。勇気のさかんなようす。 |
◆ 【有脚書厨】ゆうきゃくしょちゅう |
脚のある書斎。転じて、博学多識の人をいう。 |
◆ 【勇気百倍】ゆうきひゃくばい |
勇ましい気力が非常に増大すること。 |
「勇気」は、物事を恐れぬ、勇ましい気力。すぐれた度胸。「百倍」は、非常に多くなること。 |
◆ 【雄気堂堂】ゆうきどうどう |
強く勇ましい気力が、あふれているようす。 |
「雄気」は、勇ましい気力。盛んな気性。「堂堂」は、勇気があふれて、他から犯されないようす。 |
◆ 【有害無益】ゆうがいむえき |
害だけあって何の役にも立たないこと。 |
「有害」は不利益なこと。 |
◆ 【勇往邁進】ゆうおうまいしん |
困難をものともしないで、ひたすら突き進むこと。 |
「勇往」は、勇んで前進すること。「邁進」は、恐れることなく突き進むこと。 |
◆ 【有為多望】ゆういたぼう |
才能があり、将来の可能性にさまざまな希望が持てること。 |
「有為」は、才能があること。役に立つこと。「多望」は、多くの希望が持てること。 |
◆ 【唯我独尊】ゆいがどくそん |
世の中で自分だけがえらいと思い上がること。 |
「ただ我のみ一人尊し」と訓読み。仏教護・お釈迦様が生まれた時7歩歩いて天地を指さし「天上天下唯我独尊」と唱えたことから転じて、他を顧みず自分ほど偉い者はないと一人よがりでいる態度を言う。 |
◆ 【唯一無二】ゆいいつむに |
ただそれ一つだけで二つとないこと。他にない貴重なものであること。 |
「唯一」は、ただ一つしかないこと、「無二」は二つとないということで、同じ意味を持つ同義語を並べたもの。 |